ホームページの保守管理とは?費用の相場や作業内容をわかりやすく解説
自社ホームページを作った、または作りたいと思った時に、よく聞く言葉に「保守・管理」があります。
しかし実際、保守管理とはどういったものか、理解していない人は多いのではないでしょうか。
必要かわからなかったから契約していない、契約したけど内容は理解していない、という人もいると思います。
そこで今回は、ホームページの保守管理とは何か、なぜ必要なのかをわかりやすく解説します。
- ホームページの保守管理の内容
- 保守管理の必要性
- 保守管理の方法
- 保守管理の相場費用
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そもそもホームページの保守管理とは?
ホームページが正常に動き続ける状態を保つこと
ホームページの保守管理とは、Webサイトを継続的にメンテナンスし、ウイルスに感染していないか調査したり、サーバーを最新の状態に保つなど、ホームページを正常な状態に保つことを指します。
「ホームページを作ったら、あとは放置」という企業をたまに見かけますが、それはお店の掃除をしなかったり、賞味期限切れの商品を並べているのと同じことです。
サイトの保守管理を怠るとどうなるか?
では、ホームページの保守管理を怠ると、具体的にはどのようなことが起こるのかを詳しく解説します。
- ブラウザやシステムの仕様変更が起こった場合にページが表示されなくなる
- 検索エンジンの順位が下がる
- サイト上のシステムが動かなくなる可能性がある
- テキストの修正、削除や追加の作業が難しくなる
- ハッキングされる確率が上がる
①ブラウザやシステムの仕様変更が起こった場合にページが表示されなくなる
インターネット上では、ブラウザやシステムの仕様が頻繁に更新されます。
Google ChromeやSafariなど、主要なブラウザがアップデートされると、古いバージョンで作られたホームページはページが正しく表示されず、レイアウトが崩れるなどの問題が起こる可能性があります。
②検索エンジンの順位が下がる
ホームページの放置状態が続くと、GoogleやYahoo!などの検索エンジンは「このサイトは更新されていない」「情報が古い」と判断し、検索順位が落とされていきます。
競合他社が頻繁にホームページを更新していればどんどん差が生まれるので、検索結果から自社サイトが見当たらなくなってしまう可能性もあります。
ほとんどのお客様は、検索サイトの1ページ目で見るサイトを決めてクリックしてしまうので、順位が下がり2ページ以降に掲載されるようになると、ホームページを見ていただく機会が激減します。
③サイト上のシステムが動かなくなる可能性がある
Webサイトは、外部連携しているサービスの仕様変更やバージョンアップによって、旧バージョンのままだと表示されなくなったり動かなくなってしまうことがあります。
ECサイトの場合だと、購入できなくなってしまう可能性もあり、大変危険です。
④テキストの修正、削除や追加の作業が難しくなる
保守契約をしていないと、軽微なテキストの修正や削除などの作業が簡単にできません。
商品やサービスの変更、住所変更など、いちいち個別に依頼しなければならず、手間がかかります。
その結果、ホームページの情報が古いまま放置されてしまい、ホームページ自体の価値が下がってしまいます。企業のイメージや売上にも影響を及ぼしかねません。
⑤ハッキングされる確率が上がる
パスワードを何年も変更していなかったり、アップデートをしていなかったりするサイトは、不正アクセスやハッキング、改ざんをされるリスクが高くなります。
一度ハッキングや改ざんをされてしまうと、多くのサイトが閉鎖になってしまい、復旧に多くの金額がかかります。
保守の種類
保守作業はかなり細かく、多岐に渡ります。ここではわかりやすく、4つに分類して紹介します。
- ドメイン関連の保守
- サーバー関連の保守
- ホームページ関連の保守
- SSL証明書の保守
①ドメイン関連の保守
ドメインとは、××××.jpや、××××.com などで表わされる「インターネット上の住所」のことです。
WebサイトのURLや、各社員のメールアドレスの中で使われています。
ドメインを継続して使用するためには、契約更新手続きが必要です。
手続きをしないで契約期日が切れてしまうと、ドメインが使用できなくなり、Webサイトが表示されなくなったりメールアドレスが使えなくなったりします。
②サーバー関連の保守
保守管理の中でも、サーバー関連の保守は最も核となる部分です。
サーバーとは、「サービスを提供している企業側のコンピューター」を指します。
検索ボックスにURLを入力するとサイトが表示されたり、メールを受信したり、データの取り込みなどのあらゆるシーンでサーバーは関係してきます。
以下は主なサーバー関連の保守の内訳です。
定期的なメンテナンス
サーバーに急激な負荷がかかると、急に壊れたり、動きが遅くなったりフリーズしてしまう可能性があります。
サーバーが壊れてしまうとホームページやメールの送受信ができなくなってしまうので、そのような事態を避けるため、点検やネットワークの負荷分散など、メンテナンスを定期的に行います。
アップデート・バージョンアップへの対応
ITシステムは、バグ修正やセキュリティ強化のため、定期的にアップデートやバージョンアップを行う必要があります。
これらの作業を怠ると、外部からの不正アクセスの原因になるので慎重に対応しなければなりません。
セキュリティ対策
ホームページには世界中から不正なアクセスが発生します。
ネットワーク攻撃によるプログラムやデータの漏洩、改ざんなどが行われないよう、セキュリティ対策をする必要があります。
バックアップの管理・復元
万が一サーバーにトラブルが起きた場合のために、常にデータのバックアップを管理する、また失ったデータを復元するというのもサーバー保守の業務です。
他にも契約更新など、サーバー保守は多岐にわたります。
③ホームページ関連の保守
ホームページ自体にも、様々なメンテナンスが必要です。以下で内容を詳しく説明します。
ホームページのセキュリティ対策
ログインパスワードの定期的な変更や複雑化、セキュリティのプラグインのインストールなど、サーバーサイド以外のセキュリティ対策も重要です。
また、WordPressを使ったホームページの場合はサーバー起因でない障害も多く起きるため、障害が起きた際の原因追求、復旧の対応も必要です。
ホームページのバックアップ
ハッキングや改ざんをされないように、ホームページのバックアップも必須です。日頃からバックアップのスケジュールを組み、複数の方法でバックアップを行います。
WordPressのバージョンアップへの対応
WordPressを使用したサイトの場合、数ヶ月おきに行われているアップデートに対応する必要があります。アップデート後にサイトが動かなくなってしまう不具合もあるため、検証が必要です。
コンテンツの追加修正
住所変更や、サービス内容の変更など、ページの内容を最新にすることも保守管理の主な業務になります。常に最新の情報を掲載することはホームページの最も重要な役割です。
④SSL証明書の保守
SSL証明書とは、セキュリティ対策のひとつで、サーバーにインストールして、通信データの暗号化を行うシステムです。
現在は多くのユーザーがSSLを導入しているので、この維持管理や契約更新も、保守の業務範囲です。
その他、ECサイトの管理や、外部システムとの連携に不具合が無いかなど、保守管理はあらゆる確認をします。
保守の費用はどのくらい?
保守の内容がわかったところで、ここでは実際の費用相場を紹介していきます。
自社で管理する場合 | 月額 |
---|---|
サーバー費用 | 数百円~3,000円程度 |
ドメイン費用 | 数百円~500円程度 |
SSL費用 | 無料~5,000円程度 |
保守管理を委託する場合 | 月額 |
---|---|
最低限の障害対策などの管理 | 上記の維持費+数千円~2万円程度 |
ある程度の更新を含めた管理 | 上記の維持費+2万円~5万円程度 |
しっかりした運用+保守管理 | 上記の維持費+5万円~ |
月数千円~5万円程度が目安
ホームページの保守管理費用の相場は、サーバー・ドメイン管理、コンテンツ更新などの基本的な作業項目をお願いすると月5,000円~2万円が相場です。
作業範囲によっては5万円以上になることも
後述するSEO対策や、アクセス解析などの運用面まで外注すると、月5万円以上になることもあります。
ただし、ホームページを育てていくためにはそれなりの労力や金額が必要です。その分売上などに反映されると感じた場合は、必要経費として考えて良いでしょう。
保守管理を自社でやることは可能?
ホームページの保守管理を自社で出来ないか検討している企業もあると思います。
ここでは、自社で保守管理を行うメリットとデメリットを解説します。
自社でやるメリット
自社で保守管理をする最大のメリットは、金額が安いことです。
かかる費用はサーバー費用、ドメイン費用などの実費のみなので、だいたい5,000円以下で済むでしょう。
自社でやるデメリット
保守管理は専門のスキルや多くの時間を必要とするので、自社で行うデメリットは多いです。
- 難しいアップデートに対応できない
- 予期しないエラーが発生すると対応できない
- ホームページの更新スキルが必要
- ドメインやサーバーの更新を忘れてホームページが表示できなくなる
業者に保守管理を頼まない場合、様々な事態に自社で対応しなければなりません。
原因不明でホームページが表示されなくなった時に、制作会社などに「直してほしい」と依頼しても、今までの状況がわからないと原因の特定が難しくなります。
保守管理にはあらゆる知識とそれなりの時間が必要なので、対応できるスキルが無いと難しいです。
「値段が安いから全部自分でやろう」と安易に決めず、本当に自社で対応可能なのか、よく検討することが必要です。
おすすめは運用代行業者にお願いすること
ホームページの保守管理は多岐に渡り、自社で対応しようとしても専門知識を持つ人がいないと勉強しなければならないことも多く、時間も労力もかかります。
おすすめの保守管理方法は、運用代行業者に頼むやり方です。
株式会社ZEKIOでは、ホームページ制作のほか、保守管理も承っております。ホームページ制作はもちろん、保守管理に関してもお気軽にご相談ください。
ホームページには運用も必要!
保守管理と似たような言葉に、「運用」があります。同じような意味で使われることもありますが、運用とは一般的に、「ホームページを育てる」ということです。
ホームページをお店に置き換えて説明すると、
運用とは
売れる商品を解析するお客様がどこから来ているのかを調べる賞味期限切れや古くなった商品を店頭から無くす
というイメージです。
具体的にどのような作業があるか解説します。
- 掲載情報の差し替え、削除や追加
- SEO対策
- アクセス解析
①掲載情報の差し替え、削除や追加
常に新しい情報が載っている状態を保つため、終了したイベントをトップページから削除する、新しい情報を追加するなどのコンテンツ管理が必要です。
情報が古いと、ホームページの役割を果たせません。
②SEO対策
SEOは「Search Engine Optimization」の意味で、日本語だと「検索エンジン最適化」という意味です。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、なるべく上位に表示されるように工夫することを指します。
多くのユーザーは検索サイトで検索した際、1ページ目でどこかのサイトに飛んでしまうので、表示順位は売上に大きな影響を与えます。
具体的には、ユーザーにとって上質なコンテンツを増やしたり、特定キーワードで上位に上がるように記事を充実させたりします。また、構造化マークアップなど技術的な対策もあります。
SEO対策はすぐに効果が出るものではなく、長いスパンで対策が必要な施策です。
③アクセス解析
サイト全体のアクセス数や、サイトを訪れている人の性別、年齢、地域などの情報、どのようにこのサイトにたどり着いたかなどのデータを集めて分析することを、アクセス解析といいます。
アクセス解析を行うと、「検索サイトからこのページを訪れたユーザーは、商品の購入率が高い」「このページでユーザーの離脱率が高い」など、ユーザーのリアルな行動が見えてきます。それにより、Webサイトを改善・リニューアルする際、正しく対策を考えることが可能となります。
このように、対策をし、集客して、アクセス解析で正しい方向に改良できているか確認、また対策をしていく、ということをくりかえしていきます。
株式会社ZEKIOでは、保守管理の他に運用もお任せいただけます。正しい知識とスキルで、あなたのホームページをより事業への貢献度を高めることができます。
ホームページの保守管理は必要経費
ホームページの保守管理について、お分かりいただけましたでしょうか?
ホームページは作って終わりではありません。
お店のように、セキュリティ対策をしたり最新の情報にしたり、正しく育てていくものです。
一見大変に感じますが、手をかけていくと、あなたの事業に役にたつ相棒になってくれます。保守管理の重要性を再確認して、ホームページをビジネスに活用しましょう。
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