【例文つき】Google口コミをお願いする方法と注意点を徹底解説

近年、顧客が商品やサービスを選ぶ際に重視するポイントとして「口コミ」がますます注目を集めています。
特にGoogle検索結果に直接表示されるGoogleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)上の口コミは、お客様が「ここなら信頼できそう」「このお店に行ってみたい」と判断するための大きな材料となっています。
本記事では、事業者がお客様に口コミをお願いする際に役立つポイントを、実際に口コミをお願いする時に便利な例文とともにご紹介します。
- Google口コミの重要性
- 口コミの効果的な集め方
- 口コミを依頼する際の例文
- ネガティブな口コミに対する対応
口コミをお願いする重要性とは

多くの人が商品を買う前に口コミを確認している
昨今は、サービスや商品の購入を決める際、口コミを参考にしている人はネット利用者の実に7割以上に及びます(令和5年度消費者意識基本調査より)。
また同調査内では、「買おうと思っていた商品の口コミが悪いと、購入をためらう」人も60%を超えています。
ほとんどの事業者にとって、口コミは無視できない存在になっているのです。
なぜGoogleの口コミが効果的か
Google検索で店舗名やサービス名を入力すると、検索結果の目立つ箇所に口コミ評価や投稿数が表示されます。
多くの顧客にとって、星の数や具体的な感想は「信頼できるかどうか」を判断する重要な材料です。
口コミが豊富で評価が高いほど、初めての方でも安心感を得やすく、結果的に集客や売上向上につながる可能性が大いにあります。
Googleビジネスプロフィールの口コミがもたらすメリット
Googleビジネスプロフィール上での口コミは、事業者に多くのメリットがあります。
- 検索結果での目立ちやすさ向上
- 信頼度・安心感のアップ
- 集客や売上への直接的な影響
- 顧客満足度の可視化と改善点の発見
検索結果での目立ちやすさ向上
Googleで「地域名+業種名」「店舗名」などを検索した際、画面の右上や、スマートフォンであれば上部に「ビジネス情報」が大きく表示されます。
この部分に、口コミ数と星評価がすぐに表示されるため、たとえ店舗名やブランド名を知らない顧客に対しても「良い店(サービス)」という第一印象を与えられます。
- 星評価とレビュー件数:★の数が多い・レビューの件数が豊富だと、それだけで一気に目を引く要素になる。
- ユーザーがクリックしやすい:検索結果の中でも際立つ位置に表示されるため、口コミを確認するためにクリックされやすい
信頼度・安心感のアップ
見込み客がどんなに興味を持っていても、「実際の評判はどうなの?」という不安が拭えないと来店や購入には至りにくいものです。
しかし第三者の声(口コミ)が多数集まっていると、その不安を解消できる可能性が高まります。
- 具体的な体験談:単なる星の数だけでなく、どのような点が評価されているのか(接客態度・商品の品質・コスパなど)が具体的に書かれているとさらに説得力が増します。
- ネガティブな口コミも含めた信頼感:良い口コミだけでなく、改善の要望やネガティブな意見もある程度掲載されている方が、「本音の声」を参考にできると感じ、顧客が抱く信頼度はむしろ高まる可能性もあります。
集客や売上への直接的な影響
Googleビジネスプロフィールは電話発信ボタンや地図アプリへのリンクなど、来店・問い合わせへの導線が整っています。
口コミ評価をきっかけに「ここなら行ってみたい」「予約してみよう」と思わせられれば、ダイレクトに売上アップにつながります。
顧客満足度の可視化と改善点の発見
口コミを見ることで、「どのような点でお客様が満足しているのか」「どんな部分に不満や課題を感じているのか」を把握できます。
つまり、顧客の声をヒントにサービスの質を高め、継続的な改善につなげることができるのです。
口コミ依頼のベストなタイミングとは
口コミをお願いする際は「どのタイミングで」「どのように伝えるか」が極めて重要です。適切な時期を逃すと、せっかくの高い満足度を口コミに反映してもらえない可能性が生じます。
- 商品・サービス利用直後
- 問い合わせやサポート対応後
- 定期購入やリピート時
商品・サービス利用直後
お客様が商品やサービスに満足しているタイミングは、購入・利用直後です。まだ記憶が鮮明なうちに声をかけると、高い意欲でレビューを書いてもらえる可能性が高まります。
問い合わせやサポート対応後
問い合わせに対して丁寧にサポートした後も、口コミ依頼の絶好のチャンスです。「サポート対応の良さ」を感じてもらった直後であれば、自然とポジティブなレビューが書かれやすくなります。
定期購入やリピート時
すでに繰り返し利用してくれているお客様は、商品・サービスに対して一定の評価を持っているはずです。そのタイミングで「良かったらぜひGoogleビジネスプロフィールにてご意見をいただけると嬉しいです」と声をかけると、信頼度の高いレビューが得られるでしょう。
口コミ依頼の具体的な方法

口コミを依頼するには様々な方法があります。色々な角度から口コミ依頼をし、多くのチャンスを得ることが大事です。
- 店頭や対面で直接依頼する
- メールやSNSで依頼する
- 名刺やチラシにQRコードを印刷する
- ホームページ上での案内
店頭や対面で直接依頼する
飲食店やサロンなど、対面接客がメインのビジネスであれば会計時やお見送り時に「もしよろしければ口コミをいただけませんか?」と声をかけるのが最も自然です。
メールやSNSで依頼する
オンラインショップやサービス提供後のフォローアップとして、メールマガジンや個別メール、SNSのメッセージなどで呼びかける方法もあります。利用後しばらく経過したタイミングで送ると、「そういえば良かったから口コミを書こうかな」と思い出してもらいやすいです。
名刺やチラシにQRコードを印刷する
名刺やチラシ、レシートなどにGoogleビジネスプロフィールの口コミ投稿用QRコードを印刷しておくと便利です。スマートフォンからワンタップで口コミページにアクセスできるため、投稿までのハードルがぐっと下がります。
ホームページ上での案内
自社サイトやブログに「口コミのお願い」というボタンやバナーを設置しておくと、すでに興味を持って訪問してくれた顧客の一部が、そのまま口コミを書いてくれる可能性があります。
口コミお願いの文例:パターン別サンプル紹介
ここからは、実際に使える口コミをお願いする際の例文を、シチュエーション別に紹介します。文面に迷った際、ぜひ参考にしてください。
- 対面・口頭での例文
- メールでのお願い例文
- SNSでのお願い例文
- その他の文例
対面・口頭での例文
①カジュアルな場面
②丁寧な場面
③長年の常連客の方
④初めてのお客様
メールでのお願い例文
①定型のメール文例
②BtoB向けのビジネスメール例文
③セミナーやイベント後のフォローアップメール例文
SNSでのお願い例文
SNSならではのハッシュタグを使い、「#〇〇店の口コミ」「#利用体験談」などを挿入しつつ呼びかけると、投稿が拡散されやすくなります。
フォロワーに対して軽やかに依頼することで、口コミ投稿へのハードルを下げることができます。
また、SNSの特性上、長文よりもコンパクトにまとめた方が効果的です。文中にリンクを貼る場合は、短縮URLを使用するとクリックされやすくなります。
その他の文例
SNSなどのDMでお願いする場合には、長くなりすぎないよう注意しましょう。
また、レシートやクーポンに口コミ依頼を載せるのも効果的です。
口コミ投稿をスムーズにする仕組み作り

せっかく声をかけても、投稿までのステップが多いと顧客は途中で諦めてしまうことがあります。
できるだけストレスなく投稿できるように、仕組みを整えることが大切です。
- 投稿リンクの活用
- 店舗・ウェブサイトへの誘導導線整備
- 口コミを獲得しやすい仕掛けを作る
投稿リンクの活用
Googleビジネスプロフィール管理画面からURLを取得できます。
- Googleアカウントでビジネスプロフィールを管理する
- 管理画面で「レビューを依頼」のアイコンをクリックする
- 自動生成される専用URLをコピーする
この専用URLを使えば、店舗名を検索する手間なく直接口コミ投稿画面に飛べるため、顧客利便性が高まります。
投稿リンクをそのまま掲載すると長くて複雑になりがちですので、短縮URLサービスを利用したり、QRコードを作成したりして、ひと目で分かりやすい形にすると親切です。
店舗・ウェブサイトへの誘導導線整備
店頭やレジ横にQRコード付きのポップを設置し、「口コミのご協力をお願いします!」とひと言添えるだけでも、口コミが増えるきっかけを作りやすくなります。
また、ホームページやSNSのプロフィール欄、投稿などにも口コミ投稿リンクを設置すると、オンライン上でもスムーズに誘導が可能です。
口コミを獲得しやすい仕掛けを作る
イベントを行う場合には、会場で配布するアンケートと一緒に、Googleビジネスプロフィールへの口コミ誘導をしましょう。
リアルタイムで「今この場でQRコードを読み取って投稿してください」と案内すると、忘れられにくいでしょう。
また、SNSなどでコアファンが「このお店、すごく良かったから口コミ書いたよ!」などと発信してくれると、他のファンも自然と口コミを書きやすくなります。
口コミ依頼時に注意すべきポイント
口コミを集めるうえでは、守るべきルールや顧客への配慮が欠かせません。
ここで挙げる注意点をしっかり把握しておくことで、長期的にも信頼されるビジネス運営が可能となります。
- 過剰なインセンティブや金銭報酬は避ける
- やらせレビューにならないように注意する
- レビューの催促としつこさの境界線を見極める
過剰なインセンティブや金銭報酬は避ける
Googleは、口コミ投稿に対して金銭的な報酬や過度な特典を与える行為を禁止しています(マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシーより)。
違反が発覚すると、該当する口コミの削除や、ビジネスプロフィール自体の評価が下がる可能性があるため注意が必要です。
「投稿していただいた方に○○をプレゼント」という形は、Googleポリシーに抵触する可能性があるため注意が必要です。
あくまで口コミを書いてくれたお礼というより、リピーター感謝の一環として実施するように心がけるとトラブルを避けやすくなります。
たとえ公式のルールに触れない場合でも、口コミはあくまで「自由意志で書いてもらう」ことが大切です。
過剰に誘導するとお客様や他の顧客からの不信感を招きかねません。
やらせレビューにならないように注意する
友人や知人に「高評価を書いてくれ」と依頼したり、架空のアカウントを作って自作自演の好評レビューを投稿したりするのはステルスマーケティングとして大きなリスクがあります。発覚すれば信用を一気に失う可能性が高いでしょう。
「率直なご意見をお願いしたい」という姿勢を示すことで、店舗の誠実さが伝わります。たとえ厳しい意見が書かれても、その後の真摯な対応でイメージが向上するケースも少なくありません。
レビューの催促としつこさの境界線を見極める
何度も繰り返し「口コミ書いてください」と要求すると、お客様は煩わしさを感じてしまいます。
複数回アプローチする場合は、一定の期間を空けたり、別の口実(季節の挨拶やお礼メールなど)と組み合わせたりして柔らかく伝えましょう。
口コミはあくまで「お客様の善意」によるものです。依頼する際には、感謝の気持ちや相手への配慮の姿勢を示し、しつこい印象を与えないように気をつけましょう。
いただいた口コミへの対応とさらなる顧客満足向上

口コミをお願いして終わりではありません。実際に口コミが投稿された後の対応が、今後の顧客満足度やビジネスの評価に直結します。
ポジティブな口コミへの返信例
ポジティブな口コミには、感謝の気持ちを伝え、さらなる利用を促す言葉で締めると良いでしょう。
「この度は温かいお言葉をいただき、誠にありがとうございます。スタッフ一同、とても励みになります!今後もご期待に添えますよう、より一層サービス向上に努めてまいります。」
「またのご利用を心よりお待ちしております。何かお気づきの点やリクエストがありましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。」
ネガティブな口コミへの返信例
ネガティブな内容であっても、まずは「貴重なお声をありがとうございます」と伝えることが大切です。
相手の気持ちを否定せず、改善の姿勢を見せることで「ちゃんとお客様の声に耳を傾けるお店なんだ」と、他の閲覧者にも好印象を与えられます。
改善策や、再来店の提案で締めると相手の印象も良いでしょう。
「貴重なお声をありがとうございます。ご期待に添えず申し訳ございませんでした。具体的に〇〇点を改善すべく、スタッフ間で共有いたしました。もし再度ご来店いただけるようでしたら、より良いサービスを提供できるよう尽力いたします。」
ネガティブな口コミは店側から見ると避けたいものに思えますが、実はサービス改善の宝庫です。誠実に向き合い、改善を実施することで、長期的には評価アップやリピーター増につながることも多々あります。
口コミを継続して増やすためのアフターフォロー
お礼メールやサンクスカードを活用
口コミ投稿をしてくださった方に向けて、お礼メールやサンクスカードを送ると「投稿してよかった」という満足感が高まり、再来店や他者への紹介にもつながる可能性があります。
定期的なキャンペーン情報の提供
口コミを書いてくれたお客様に対して、定期的にメルマガやSNSでキャンペーンや新商品情報を送ると、リピーターとして定着することが期待できます。ただし、しつこくならないよう配慮が必要です。
誠実な口コミ依頼が長期的な信頼につながる
継続的に口コミが増えることで、検索結果や店舗情報での露出度が上がり、多くの新規顧客を獲得できる可能性が広がります。また、すでに利用してくださったお客様との関係性をさらに強めるきっかけにもなるでしょう。
ただ、思ったように口コミが集まらなかったり、ネガティブな口コミが多かったりすると焦ってしまいますよね。
口コミを集めることはビジネスにおいて重要ですが、根本的なサービスが良くなければ、ポジティブな口コミは増えにくいのも事実です。
もし上記の施策を実行しても思うような結果が得られない場合は、サービス全体の見直しが必要かもしれません。
ネガティブな口コミも、サービス向上のためにうまく利用しましょう。
口コミはビジネスを育てる大切な資産です。ぜひ今すぐ、行動に移してみてください。