問い合わせフォームを迷惑メールから守る!原因とスパム対策も紹介

問い合わせフォームを迷惑メールから守る!原因とスパム対策も紹介

ホームページの問い合わせフォームは、商品やサービスに関する質問やサポート依頼を受け付ける窓口として重要ですが、同時に迷惑メール(スパムメール)のターゲットにされやすい場所でもあります。

「問い合わせフォームからの迷惑メールを止める方法はないのか?」
「今使っているメールアドレスは変えないといけない?」

迷惑メールに頭を抱えているホームページ運営者の方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、迷惑メールが増える原因とすぐに実践できる具体的な対策を紹介します。

この記事でわかること
  • 迷惑メールが増える原因
  • スパムメールによる影響
  • スパムメールの対策(reCAPTCHA)

結論としては、スパム対策をしっかりと行えば、メールアドレスを変更する必要はありません。

迷惑メールに悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んで参考にしていただけたら幸いです。

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目次

迷惑メールが増える原因

スパムメール経由でウイルスに感染してしまったパソコンの画像

迷惑メールが増える原因として、以下の3つの理由が挙げられます。

  • メールアドレスの流出
  • 自動プログラム(ボット)の攻撃
  • 問い合わせフォームのセキュリティが弱い

それぞれ解説します。

メールアドレスの流出

メールアドレスが流出すると、迷惑メールが増える原因になります。

ホームページで公開されているメールアドレスは、悪意のある第三者によって収集され、スパムリストに登録されることがあります。

また、過去に利用したサイトやサービスからの情報漏洩もリスクです。

流出したリストが悪徳業者に売られると、大量のスパムメールが一斉に送られる可能性があるため、メールアドレスの管理とセキュリティ対策が重要です。

自動プログラム(ボット)の攻撃

「ボット」は自動で動くプログラムで、無作為に作られたメールアドレスや、セキュリティが弱いWebサイトから集めたメールアドレスに対して、大量のスパムメールを送ります。

また、感染したコンピュータのネットワーク「ボットネット」を使って、大規模なスパム攻撃を行うこともあります。

ボットを使ったスパムメールの送信は非常に広く行われており、対策が必要です。

問い合わせフォームのセキュリティが弱い

問い合わせフォームのセキュリティ対策が不十分だと、スパムメールの標的になるだけでなく、以下のようなリスクも発生します。

脆弱箇所発生するリスク
CAPTCHA未導入ボットによる大量スパムが発生し、サーバーに負荷をかけ、メール送受信に支障が出る
入力データの制限なし悪意のあるユーザーが意図的に無効なデータを入力し、システムに負荷をかけたり、不正な処理を引き起こす可能性がある
暗号化されていない通信送信中の情報が第三者に盗聴され、個人情報や機密情報が漏洩する
サーバーの脆弱性不正アクセスによるシステム侵害やデータ破壊、他サーバーへの攻撃の踏み台にされる

こうしたリスクを防ぐためには、適切なセキュリティ対策が不可欠です。

※スパムメールとは?
スパムメールとは、受信者の意図を無視して一方的に繰り返し送信される迷惑メールのことです。 主に広告や宣伝を目的とし、時にはウイルスを含む悪質なものもあります。

スパムメールによる影響は?

スパムメールの影響は、企業にとって様々な問題を引き起こします。
具体的には、以下のようなリスクがあります。

  • ウイルス感染の恐れ
  • Webサイトの評価が低下
  • メールサーバーのダウン
  • メールの仕分け作業の負担増加
  • 精神的ダメージによる経営への影響

一つずつ解説します。

ウイルス感染の恐れ

スパムメールにはウイルスや悪意のあるプログラムが添付されることが多く、これを開封すると深刻な問題に発展する恐れがあります。

ウイルスに感染すると、個人情報や顧客データが流出する危険性が高まり、企業のネットワーク全体が感染するリスクがあるからです。

また、悪質なスパムメールには架空請求や詐欺目的のリンクが含まれている場合があり、誤った対応をすると金銭的な被害を受ける可能性があります。

スパムメールには十分な注意が必要で、適切なセキュリティ対策を講じることが大切です。

Webサイトの評価が低下

スパムメールが頻繁に送信されるWebサイトは、セキュリティ対策が不十分と見なされ、検索エンジンからの評価が下がる可能性があります。

その結果、検索結果での上位表示が妨げられ、集客や売上に悪影響を及ぼします。

さらに、スパムメールを放置すると、メールサーバーがブラックリストに登録され、通常のメールも届かなくなる危険性があります。

集客や売上に悪影響を出さないために、スパムメールは放置せずに、すぐに対応するようにしましょう。

メールサーバーのダウン

大量のスパムメールが送信されるとサーバーに過度な負荷がかかり、サーバーがダウンすることがあります。

サーバーがダウンすると、ホームページが一時的に閲覧できなくなり、ユーザーがアクセスできない状態が続きます。

さらに、スパム攻撃が長期間続くと、サーバーのパフォーマンスが低下し、ホームページの動作にも影響を及ぼす可能性があります。

メールの仕分け作業の負担増加

スパムメールが大量に届くと、通常のメールと区別が難しくなり、確認作業に時間がかかり、重要なメールを見落とすリスクが高まります。

メールの仕分け作業に追われていると、重要な取引や顧客とのコミュニケーションが滞り、貴重なビジネスチャンスを失いかねません。

さらに、スパムが蓄積すると、フォルダの容量が限界に達し、整理に手間がかかります。

仕分け作業が煩雑になることで作業効率が低下し、ミスが発生しやすくなるため、早めにスパム対策を講じることが重要です。

精神的ダメージによる経営への影響

スパムメールが与える影響は、単なる迷惑を超えて経営全体にも悪影響を及ぼす可能性があります。

具体的な問題は以下のとおりです。

スパムによる影響具体的な問題
ストレスの増加スパム対応に追われ、重要なメールを見逃す不安が高まる
生産性の低下スパムメールの処理に多くの時間を取られ、業務に集中できなくなる
意思決定の遅れ重要なメールを見分けるために時間がかかり、迅速な判断ができなくなる
セキュリティの不安スパムに対する警戒心が強まり、安心してメールを使えなくなる
信頼性の低下セキュリティが破られると、会社の信頼が失われ、士気が低下する
コストの増加スパム対策にかかるお金や労力が経営に負担をかける

スパムメールに悩まされることなく安心して働ける環境を整えるためにも、スパム対策に力を入れる必要があります。

スパムメールの対策(reCAPTCHA)

セキュリティ対策をしてスパムメールからパソコンを守っているイメージの画像

スパムメールの対策には多くの手法がありますが、その中でも代表的な対策を紹介します。

Google reCAPTCHAとは?

Google reCAPTCHAは、ボットによるスパム攻撃を防ぐための無料のサービスです。

問い合わせフォームに導入することで、ボットが自動でフォームにアクセスするのを防ぎます。

ユーザーが「私はロボットではありません」というチェックボックスをクリックするか、画像認証を通じて人間かどうかを確認することで、スパムメールを大幅に減少させることができます。

reCAPTCHAは、フォームの保護に非常に有効な手段です。

最新のバージョンであるreCAPTCHA v3では、ユーザーの行動を自動的に分析し、疑わしい行動を検出してボットをブロックします。

この技術により、ユーザーがチェックボックスをクリックしたり、画像を選択する必要がなく、よりスムーズな操作が可能になりました。

reCAPCTHAの導入方法

reCAPTCHAの導入方法は、以下のとおりです。

1.Googleアカウントでログイン

reCAPTCHA管理コンソールにアクセスし、Googleアカウントでログインします。

2.新しいサイトの登録

以下の項目を入力します。

入力箇所説明
①ラベルサイト名などの管理しやすい名前を入力する
②reCAPTCHAタイプreCAPTCHA v3 を選択する
③ドメインreCAPTCHA を設置するドメインを入力する※「http://」や「https://」は不要
④利用規約への同意reCAPTCHAの利用規約に同意するにチェックをいれる

入力内容を確認して送信すると、サイトキーとシークレットキーが発行されます。

3. 取得したキーをホームページに埋め込む

①取得したサイトキーを問い合わせフォームのHTMLコード内に記述します。

②reCAPTCHAのJavaScriptファイルを、headタグ内に記述します。

4. サーバー側の設定

サーバーがreCAPTCHAの結果を確認できるように設定を行います。

以上で、ホームページにおけるreCAPTCHAの導入は完了です。

Word Press(Contact Form 7)の設定方法

WordPress(Contact Form 7)を使用している場合は、reCAPTCHAの設定が簡単に行えます。

手順は以下のとおりです。

WordPress管理画面で「お問い合わせ」→「インテグレーション」を選択します。

reCAPTCHAの「インテグレーションのセットアップ」をクリックします。

サイトキーとシークレットキーを入力して保存します。

設定後は、フォームをテストして正常に機能しているか確認することを忘れないようにしましょう。

reCAPTHCAが使えない場合の対応方法

reCAPTCHAが導入できない、もしくは他の対策を併用したい場合は、以下の方法も有効です。

フォームに必須項目や確認画面を設置

フォームに必須項目を増やしたり、確認画面を設置したりすることで、自動送信ボットによる攻撃を困難にできます。

例えば、氏名やメールアドレス、問い合わせ内容などを必須項目として設定しましょう。

また、確認画面を設けることでユーザーに入力内容を再確認させると同時に、ボットによる自動送信を阻止することができます。

二段階認証などセキュリティ強化

お問い合わせフォームにおける二段階認証とは、フォーム送信時に「2つの認証手段」を組み合わせてセキュリティを強化する仕組みです。


具体的な方法は以下のとおりです。

・reCAPTCHA + メール認証

フォーム送信前にreCAPTCHAを使ってボットではないことを確認。

送信後に確認用のメールが送られ、そのリンクをクリックすることで問い合わせが完了します。

reCAPTCHA + SMS認証

 フォーム送信後に携帯番号にSMSで確認コードを送り、そのコードを入力すると送信が完了します。

二段階認証を設定すると、不正な自動送信やスパムメールのリスクを大幅に減らすことができます。

しかし、ユーザー側の動作が増えるので、利便性とセキュリティのバランスを考慮したうえで、導入することをおすすめします。

IPアドレスのブロック

IPアドレスのブロックは、スパム送信者を防ぐために有効な手段です。

メールサーバーの設定で、特定のIPアドレスをブロックリストに追加することで、そのアドレスからのメールを受信拒否できます。

ブロックリストサービスは、スパムを送信するIPアドレスをリスト化し、メール受信時にそのリストを参照して不正なメールを排除します。

特に、自動ボットによる攻撃は海外から行われることが多いため、海外のIPアドレスをまとめてブロックすることで、攻撃リスクを大幅に減らすことができます。

IPアドレスのブロックは、ネットワークセキュリティを強化する効果的な手段ですが、適切な管理と定期的な更新が必要です。

正当なユーザーを誤ってブロックすることがないよう慎重に運用しましょう。

適切な迷惑メール対策をしてホームぺージを守ろう

ホームページ運営において、迷惑メール(スパムメール)への対策はとても重要です。

適切な対策をしないと、ホームページの信頼性が損なわれ、顧客とのコミュニケーションにも悪影響を及ぼす可能性があります。

Google reCAPTCHAなどのツールを使うことで、スパムを効果的に防ぎ、問い合わせフォームを安心して利用できるようになります。

ぜひすぐに対策を始めて、安心して業務に集中できる環境を整えていきましょう。

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