ホームページを持たない理由は?SNSで十分?自社HPを持つメリットを解説!
インターネットが現れてからはや数十年。今や暮らしに欠かせないものとなりました。
現在では多くの企業が自社のホームページを持ち、新商品のお知らせや、会社の情報を発信しています。
しかし、未だにホームページを持たず、特に不自由を感じていない企業も多くあります。
今、特に必要でないのであれば、ホームページは作らなくても問題ないのでしょうか?
実は企業のホームページを作成することは、今後のビジネスにとって大きなチャンスとなる可能性があります。
本記事では、ホームページを持たない企業の理由を探りつつ、それでもホームページを持つべき重要性について、中小企業の視点から詳しく解説していきます。
- 中小企業がホームページを持っていない理由
- 企業がホームページを持つメリット
- 企業がホームページを持たない理由に対しての誤解
- おすすめのホームページの制作方法
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ホームページを持っていない中小企業の割合は?
従業員100人以上の企業においてのホームページ設置率は90%以上
令和5年通信利用動向調査では、ホームページを設置している企業の割合と、従業員数はこのような結果になっています。
この表からもわかるように、昨今の企業のホームページの設置率は90%を超えており、ほとんどの企業がホームページを持っていると言っていいでしょう。
しかし従業員が少ない会社では、まだホームページが無い企業もあることがわかります。
この調査は従業員100人以上、さらにインターネットを使用している企業に限定された調査のため、実際は100人未満の中小企業におけるホームページ開設率は、もっと低いことが予想されます。
中小企業のホームページ設置率は約5割
「2013年中小企業白書」によると、ホームページ設置率は小規模事業者で5割弱、中規模企業で約8割でした。
また、ホームページの更新頻度は「数ヶ月に1回」が一番多く、更新の担当者が「経営者・経営者の親族」が約4割でした。
ホームページを持っていない、持っていてもあまり活用できていないということがわかります。
この調査は少し古いですが、現在も状況はあまり改善していないと予想されます。
中小企業がホームページを持たない・持っていても活用できていない理由
どうして多くの中小企業が、ホームページを活用できていないのでしょうか?
よくある理由は次の通りです。
- 技術的な知識・人材の不足
- 自社ホームページを持つ必要性を感じていない
- 時間的なリソース不足
- インターネットを活用するニーズを感じていない
- 巨大プラットホームの存在
理由①技術的な知識・人材の不足
一番多いのは、「インターネットの事がよくわからない」という理由でしょう。
Web担当者がいない中小企業では、IT知識を持つ専門家がいません。
そのため、ホームページを作りたくても、どうすれば良いかわからない、どこに頼むかわからないので、ついつい後回しになってしまいます。
理由②自社ホームページを持つ必要性を感じていない
ホームページが企業にとってどうして重要なのかわからないため、ホームページを持たないという企業もあります。
一部の中小企業は、今までの営業方法や付き合いの長い顧客で十分だと思っているうえ、オンラインでの集客の効果を実感したことが無いので価値を感じていません。
また、SNSや口コミによる集客で満足し、ホームページ開設の必要性を感じないという企業も多いでしょう。
理由③時間的なリソース不足
中小企業は人手が限られており、ホームページの制作や更新に割く時間がないケースも多いです。
また、定期的なメンテナンスやコンテンツ更新も負担になると考えています。
たとえ長期的には集客効果が期待できると思っていても、ホームページの開設が後回しになってしまう事も少なくありません。
理由④インターネットを活用するニーズを感じていない、したくない
今までの営業スタイルが電話や対面であれば、そもそもインターネットを活用するニーズを感じていない場合もあります。
さらに、ホームページを持つことで営業スタイルが崩れる事は、従業員にとってストレスになります。
アナログのやり方に慣れている従業員の多くはデジタル化に抵抗する傾向があり、会社のデジタル化が進まないということもよくあります。
理由⑤巨大プラットホームの存在
飲食店や美容サロンなどの業界では、食べログやホットペーパービューティーのような巨大なプラットフォームが強力な集客力を持っています。
これらのプラットフォームに掲載することで、一定の顧客を獲得できるため、独自のホームページを持つ必要性を感じない企業もあります。
ホームページを持つことの重要性
ただし、実はホームページを持つことは、企業にとって大きなメリットがあります。
- ホームページは名刺・看板の役割をする
- 信頼性とブランドイメージの向上
- 新規顧客の獲得と売上拡大
- 顧客とのコミュニケーション強化
- 採用活動の促進
- 巨大プラットホームからの検索でも個々のホームページで詳細を確かめる
メリット①ホームページは名刺・看板の役割をする
ホームページは、企業の「オンライン名刺」や「デジタル看板」としての役割を果たします。
顧客が会社を調べる時、まずホームページをチェックすることはよくあります。
サービス、実績がきちんと掲載されていることで、顧客は安心し、信頼することも多いでしょう。
また、事業内容を視覚的に表現できるホームページは、オンライン上での第一印象を決めるものです。
メリット②信頼性とブランドイメージの向上
企業のホームページは、その企業のブランドイメージを表現するのにも役立ちます。
しっかりとしたデザインや分かりやすい構成で作られたホームページは、企業の信頼性をアピールします。
また、ブランドのストーリーや理念も伝えられるので、顧客に企業のことをより深く発信することが可能です。
メリット③新規顧客の獲得と売上拡大
ホームページは、既存顧客だけでなく、新規顧客の獲得にもつながります。
SEO対策を行い、検索エンジンでホームページが顧客に見つかりやすくなれば、売上が上がるチャンスになります。
家の近くでサービスを探している顧客にアプローチできますし、逆に遠くからでも、サービスをアピールすることが可能です。
ホームページは、従業員の代わりに24時間接客をしてくれるのです。
メリット④顧客とのコミュニケーション強化
ホームページは、顧客とのコミュニケーションを円滑にするツールでもあります。
FAQやお問い合わせフォーム、チャット機能などを使えば、顧客からの質問や要望に迅速に対応可能です。
また、ブログやニュースの更新により、顧客に自社の新しい情報をすぐに届ける事ができます。
SNSも活用すれば、より顧客に自社を身近に感じていただけます。
メリット⑤採用活動の促進
近年、中小企業では人手不足の深刻化が問題になっているため、人材採用も重要な課題ですが、そこにもホームページは関わってきます。
求人に応募する前に企業のホームページを訪問し、事業内容を確認する求職者は全体の99%だというデータがあり、企業ホームページや採用ページが無かったり見つからないと、約8割の求職者が応募する意欲が下がると答えています。
今の時代、ホームページが無いことは採用活動に大きな支障をきたします。
メリット⑥巨大プラットホームからの検索でも個々のホームページで詳細を確かめる
美容室や飲食店など、巨大プラットホームがある業種もホームページは必要です。
食べログなどで良さそうな店を見つけた後も、ユーザーは店の詳細を知りたいと感じ、ホームページに行くことが少なくありません。
複数の候補に上がった店舗のホームページを見比べる際、ホームページが無いとユーザーが離脱してしまう可能性が高まります。逆に魅力的なホームページがあると、顧客により強くアプローチできるでしょう。
ホームページに対してのよくある誤解
中小企業がホームページを持たない理由の中には、以下のような誤解がある場合があります。
- 地元型だから必要ない
- SNSで十分
- 顧客層が高齢者だから必要ない
誤解①地元型だから必要ない
→地元ビジネスこそローカルSEOの効果を活用できる!地元密着型の企業だから、ホームページは必要ないと考える経営者もいます。しかし、地元ビジネスだからこそ、ローカルSEOの効果が出るとも言えます。
ローカルSEOとは?
ユーザーがあるキーワードを検索した時に、現在地や居住地によって変わる「特定の地域にフォーカスした検索結果」の中で上位表示を狙う施策のことです。
地元の地名+商品、サービス名で検索する顧客にアプローチすることによって、効率良く顧客を獲得することができます。
また、Googleビジネスプロフィールの強化も図れます。
Googleビジネスプロフィールとは?
Googleビジネスプロフィールは、企業や店舗がGoogle検索やGoogleマップ上で表示されるための無料の情報掲載ツールです
ユーザーが地域名+キーワードでGoogle検索したり、飲食店などの「そこに行くことが目的」になるような検索の場合に、Googleでは地図と一緒に近くのお店が表示されます。その際にGoogleビジネスプロフィールに登録してある情報が表示され、そこにホームページをリンクさせることができます。
ホームページが設置されていれば、ユーザーはGoogleビジネスプロフィールである程度の情報を得たうえで、情報が足りない場合にホームページを訪れ、確かな情報を確認することができます。
誤解②SNSで十分
→SNSは補完的なツールであり、ホームページはコントロールできるメインの情報発信源
「店舗情報はX(旧Twitter)やInstagramで発信しているから、ホームページは必要ない」と考える企業もあるでしょう。
確かにSNSは企業の情報発信のひとつの手段ですが、SNSなどのプラットフォームに頼った集客はリスクが伴います。
というのも、そのプラットフォームのアルゴリズムが変わったり仕様変更が起きると、今までのノウハウが全く役に立たなくなる可能性があるからです。
また、時代の変化によって、そのプラットフォーム自体が廃れてしまうことも考えられます。
SNSでの集客や情報発信は続けるとして、ホームページでの情報発信を早めに行っておくことが重要です。
誤解③顧客層が高齢者だから必要ない
→高齢者層もインターネットを活用する時代!
令和3年度の総務省による通信利用動向調査によると、国民全体のインターネット利用率は82.9%で、65歳以上の利用率は53.4%です。
しかし、60~69歳でインターネットを利用している人は84.4%で、高齢者も普通にインターネットを利用している実態がうかがえます。
この数字は確実に年々上がっていくと見られるため、「顧客層が高齢者だからインターネットは使わない」という時代はすでに終わりを迎えているといえます。
誤解④予算が無いから無理
→ホームページを活用している企業は業績が上がる傾向がある!長期的なリターンが見込める
「ホームページが必要だとはなんとなくわかっているけれど、予算が無い」という中小企業も多いでしょう。
しかし、IT投資を行っている企業の方が、行っていない企業に比べて業績が高くなる傾向があるという調査結果が出ています。
また、ホームページを活用して「営業力・販売力が強化された」「売上が拡大した」と答えている企業が多く存在しました。
また、ホームページはチラシやダイレクトメールに比べて集客効果が長期間に渡り持続します。ホームページを作るには初期投資が必要ですが、長期間効果がある広告媒体であると認識すればそれほど高いものではないはずです。
そしてホームページが長く丁寧に運用されている方が、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで上位に表示されやすくなります。
ホームページはなるべく早い段階から準備し、長く育てるメディアであるということを認識しましょう。
自社のホームページを作成するには?
ホームページの必要性を感じ、「ホームページを作ろう!」と思ったら、どんな方法があるでしょう?代表的な方法を紹介します。
- WordPressなどで自分で作成する
- 公的支援や補助金の利用
- 専門家への委託
WordPressなどで自分で作成する
予算を抑えるために、ホームページを自作する方法があります。
特に有名なのが「WordPress(ワードプレス)」で、専門的なプログラミング知識が無くてもホームページが作れます。そのシェア率は世界で約40%であり、世界ナンバーワンのシェアを誇ります。
ワードプレスを使えば、初心者でも勉強すれば自社サイトを作成可能です。
しかし、全くWebの知識がない状態では作成は難しく、ある程度の時間と労力が必要です
サーバーやドメインの知識も必要なので、自分で調べる必要があります。
公的支援や補助金の利用
自治体によっては、企業のIT化促進のために公的支援や補助金が出るケースがあります。小規模事業者持続化補助金や、各地方自治体の支援制度など、当てはまるケースがあるかもしれないので調べてみましょう。
専門家への委託
ホームページを作成するうえで最もおすすめの方法は、専門家に依頼することです。
特に企業のブランディングに関わってくるホームページには、プロの力を借りたほうが良いでしょう。
Web制作のプロに発注すれば、デザイン面だけでなく、SEO対策や成約率の向上、ユーザーにとって見やすいサイト設計など、様々な点から最適のホームページを制作してくれます。
予算はある程度必要になりますが、サイトの品質を高めることはビジネスの成長に直結することを考えると、メリットの方が上回るでしょう。
株式会社ゼキオ(ZEKIO)は、中小企業診断士が代表を務めるWeb制作会社です。名刺代わりのシンプルなサイトから、成果にこだわるサイトまで幅広く制作可能。御社の強みを言語化し、魅力的なホームページを制作します。作って終わりではなく、お客様に見ていただくサイトを、予算や必要な機能をしっかりとヒアリングし、柔軟にご提案します。
中小企業のホームページ保有率は高くないため、今作成するメリットが高い
中小企業におけるホームページ保持率はまだ低いですが、逆手に取れば、今はホームページを作成するチャンスといえます。
競合に先んじてオンラインでの競争力を高めることができれば、競合に大きく差をつけることができます。
ホームページは24時間365日、疲れることなく接客してくれる優秀なパートナーになり得ます。
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