WordPressは万能じゃない?使わない理由、メリット・デメリットとは
ホームページ制作といえばWordPress(ワードプレス)で作るのが一番良い、と思っている方も多いのではないでしょうか。
WordPressは全世界のWebサイトの約40%で利用されている人気のCMSですが、実は必ずしもベストな選択とは限りません。
本記事では、WordPressの特徴や隠れた課題について、詳しく解説していきます。
- WordPress のメリット・デメリット
- WordPress を使った方がいい場合・使わない方がいい場合
- WordPress でWebサイトを作る際の制作会社の選び方
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WordPressなら安く作れる?
WordPressの最大の魅力として「無料でサイトが作れる」というポイントがよく挙げられます。
確かにその通りなのですが、実際の運用には意外と費用がかかることもあります。
ここでは、本当にかかる費用について見ていきましょう。
WordPressとは?
2003年に公開されたCMS(コンテンツ管理システム)。
プログラミングの知識がなくても直観的にブログやWebサイトの作成ができ、世界ナンバーワンのシェアを誇るWeb制作プラットフォームです。
基本は無料だが、テンプレートだと同じようなデザインになりがち
WordPressは、公式サイトから無料でダウンロードできます。
しかし、無料で選べるテーマは希望に合っていなかったり、プラグインが利用できなかったりします。
プラグインとは?
WordPressの既存の機能だけでは補えない、便利な機能を追加・登録できるツール。
プラグインの使用によって、希望の機能をカスタマイズできます。
テーマとは?
WordPressの、複数のテンプレートからなるデザイン一式のことを指します。
テーマには無料・有料のものがあり、SEO対応やレスポンシブ対応のテーマ、表示速度が速いテーマなど、色々な選び方があります。
また、見栄えの良いサイトを作ろうとすると、以下のような費用が必要になってきます。
費用が必要になる可能性があるもの | 費用の相場 |
---|---|
デザインテーマ | 1万円~5万円程度 |
機能追加用のプラグイン | 数千円~数万円 |
サーバー | 月額1,000円程度 |
ドメイン | 年間1,000円程度 |
無料のテーマを使えば初期費用を抑えることはできますが、その場合、他のサイトと似たようなデザインになってしまいがちです。
また、サポートが十分でなかったり、機能が制限される場合もあります。
ブランドやサービスの独自性を表現したい場合は、この点も考慮に入れる必要があるでしょう。
更新しにくく放置がちなサイトになる可能性も
WordPressは様々なテーマやプラグインがあり、自分好みにカスタマイズできるところが特徴ですが、無料の範囲だとなかなか思った通りにカスタマイズするのは難しいでしょう。
全くカスタマイズしていないWordPressの管理画面は、それほど扱いやすいとは言えません。
無料のプラグインも多くありますが、たくさんのプラグインを入れることによって、管理画面の動作や画面表示が遅くなる懸念があります。
また、バージョンアップによって見た目が変わってしまい、混乱するかもしれません。
WordPressは定期的にバージョンアップがありますが、基本的には手動で行わなければなりません。
テーマが更新されると、そのたびに表示崩れが起きる場合もあります。
そうした細々としたメンテナンスがだんだん煩わしくなり、放置しがちなサイトになってしまうケースが散見されます。
そのため、「安く作りたいからWordPressが良い」という考えは正しくはありません。
WordPressのメリット・デメリットを理解して、自社が求めているものに合っているのかどうか、検討する必要があります。
WordPressのメリット
WordPressは現在も世界の40%以上、日本では80%以上のシェアを誇るCMSであり、選ばれている多くの利点があります。ここでは主なメリットについて詳しく解説していきます。
- 柔軟なカスタマイズが可能
- SEO対策に強い
- 情報が豊富
- 利用者が多い安心感
- ターゲット層が明確でない
- SEO対策が不足している
- 専門性や独自性が低い
- ホームページが使いづらい
- 集客チャネルが少ない
①柔軟なカスタマイズが可能
WordPressの大きな特徴は、Webサイトの見た目や機能を自由にカスタマイズできる点です。
テーマを変更するだけで簡単にWebサイトの印象を一新できたり、豊富なプラグインで必要な機能を追加できます。
HTMLやCSSの知識があれば、さらに細かい調整も可能です。
また、お問い合わせフォームなどの便利な機能も付けることができます。
②SEO対策に強い
WordPressはサイト構造がシンプルで、プログラムコードの設計やカテゴリーなどが整理されているため、検索エンジンにとっても内容を把握しやすいという利点があります。
さらにSEO対策用のプラグインが充実しており、詳細な対策が可能です。
SEO対策にはコンテンツの更新も重要ですが、WordPressは記事更新が容易で、タイトルタグの編集やメタディスクリプションの設定も簡単に行えます。
よりSEO対策を強化できる有料テーマやプラグインも揃えられていて、サイトマップの自動生成機能もあることから、SEO対策に強いと言われています。
③情報が豊富
WordPressはアメリカ発祥のCMSですが、日本語でも情報が豊富に揃っています。
日本語版公式マニュアルのほか、解説記事やノウハウも多くの人が公開していて、トラブル時の解決方法もすぐに見つけられます。独学での学習方法のコンテンツが豊富な点も大きな利点です。
④利用者が多い安心感
WordPressは、世界中で使われている実績があり、専門の制作会社も多く存在します。
多くのユーザーや開発者がいるため、サポートコミュニティも活発であり、困ったことがあった際は情報を得やすい環境があります。
WordPressのデメリット
一方で、WordPressには以下のような課題もあります。導入を検討する際は、これらの点もしっかりと考慮する必要があります。
- 運用や管理の負担
- セキュリティの懸念
- 難易度が高い
- WordPress運営への不信感
①運用や管理の負担
サイト公開後の運用面では、定期的な作業が必要になります。
- システムやプラグインの定期的な更新・アップデートの管理
- 定期的なバックアップの取得
- 継続したコンテンツの更新や管理
など、様々な管理を続けなければなりません。
これらの作業を怠ると、サイトのパフォーマンスやセキュリティに影響が出る可能性があります。
②セキュリティの懸念
WordPressは広く使われているため、セキュリティ面での注意が特に必要です。
オープンソースという特性上、誰でもコードにアクセスできるので、不正アクセスの標的になりやすいという懸念があります。
脆弱性が見つかると、バージョンアップの際に修正されますが、更新を怠ると攻撃者に狙われやすくなります。
世界中の開発者が作っているプラグインやテーマは、全て同じ品質を持っているわけではありません。
中にはセキュリティリスクが高いものもあり、注意が必要です。
③難易度が高い
一見簡単そうに見えるWordPressですが、本格的なカスタマイズをしようとするとそれなりの知識が必要になります。
柔軟なカスタマイズができるとは言っても、様々なプラグインを使用したり、PHPでプログラミングが必要になったりと、色々な解決方法があります。
まったくの初心者だと、どうすれば良いか全然わからないかもしれません。
④WordPress運営への不信感
2024年9月~、共同創設者であるマット・マレンウェッグが、WP Engineを「WordPressにとってのがん」と呼ぶブログ記事を投稿し、WordPress公式サイトで配布されているプラグインであるACFの無料版を乗っ取るという事例がありました。
こういったことから、WordPress運営自体に不信感が生まれています。プラットフォームとしてWordPressを選ぶ場合は、そういった事例があることも知っておきましょう。
以上のように、WordPressには優れた特徴がある一方で、運用面での課題も存在します。
自社のニーズや運用体制に合わせて、導入を検討することをおすすめします。
WordPressを使った方が良い場合
WordPressが特に効果を発揮するのは、以下のようなケースです。導入を検討する際の参考にしてください。
- 小規模な企業など、ブログや情報発信がメイン
- 更新を頻繁にする予定がある
- 制作会社に管理をお願いできる費用がある
①小規模な企業など、ブログや情報発信がメイン
WordPressはもともとブログサービスとして誕生した経緯もあり、手軽な記事更新が魅力のひとつです。
企業の最新情報やお知らせを発信したり、頻繁にブログや記事を更新したい場合には扱いやすく、人気があります。
小規模なショップなど、お客様とのコミュニケーションのためや、お客様に親しみを持ってもらう目的などで使用するには大変向いています。
②更新を頻繁にする予定がある
WordPressは、コンテンツの更新が多い場合に大変便利です。
簡単な操作で記事の投稿が可能なのでWebサイトの知識が乏しくても扱いやすく、Web担当者でない社員が更新する場合にも適しています。
画像の追加やレイアウト調整も簡単で、複数の担当者で更新作業を分担もできます。
スマートフォンからも更新可能で、面倒な更新のハードルが下がるのも、大きな特長です。
③運用サポートを外部に依頼する費用がある
WordPressには、定期的なメンテナンスが欠かせませんが、運用サポートを外部に依頼できる費用があれば、WordPressのデメリットを最小限に抑えられます。
制作会社に管理を依頼すると、難しいセキュリティ対策や、トラブル時の緊急対応も任せられるので安心です。また、途中で機能を追加するなどの相談もできます。
WordPressを使わない方が良い場合
以下のようなケースでは、WordPressは最適な選択ではないかもしれません。
- 年に数回しか更新しない
- 金融やECサイトなど、個人情報や決済データを使う場合
- 数百万ユーザーを抱える大規模サイト
①年に数回しか更新しない
WordPressは手軽に更新できることが魅力なので、あまり更新の必要がないホームぺージなのであれば、別の選択肢がおすすめです。
会社の基本情報のみを掲載する場合や、キャンペーンサイトなど期間限定のサイト、商品カタログなど、内容があまり変わらないサイトなどがそれにあたります。
②金融やECサイトなど、個人情報や決済データを使う場合
WordPressはそのシェアの多さもあり、どうしても不正ログインや設定ファイルの読み取りなどの攻撃の対象にされる確率が高くなります。
クレジットカード情報や個人情報、金融関連のサービスなどセキュリティが特に重要な場合は、専用のシステムを検討した方が安全と言えるでしょう。
③数百万ユーザーを抱える大規模サイト
WordPressなどのCMSは、HTMLだけで動く一般的なホームページよりも工数が多くかかるため、規模が大きいサイトの制作では費用がかさむ場合があります。
また、セキュリティリスクが心配されるので、大手のECサイトや会員制の大規模サービスに向いているとは言えないでしょう。
WordPressでホームページを作る場合の制作会社の選び方
WordPressでホームページを作成したい場合は、適切な制作会社を選ぶことが重要です。
WordPressを扱う制作会社は数多く存在するため、どの会社を選べば良いかわからない方も多いでしょう。そこで、信頼できる制作会社を選ぶ際のポイントをいくつかご紹介します。
- セキュリティ対策を得意とする制作会社
- 長期的な運用サポートを提供
- WordPress以外も扱っている会社
①セキュリティ対策を得意とする制作会社
WordPressは攻撃者に狙われやすいというデメリットがあるため、セキュリティ対策が得意な制作会社を選びましょう。
定期的なセキュリティチェックを提供している、SSL証明書の設定やマルウェア対策に詳しいなどを確認するとわかりやすいです。
バックアップ体制が整っていることも重要です。
②長期的な運用サポートを提供
Webサイトは作って終わりではないので、継続的なサポートを依頼できる制作会社が安心です。
保守管理契約の内容をわかりやすく説明してくれる会社だと、運用後の誤解も少なく済むでしょう。
緊急時の対応体制も確認しておくと安心です。
WordPressはアップデートが頻繁にあるので、作業プランに定期的なアップデート作業が含まれているかもしっかり確認しましょう。
③WordPress以外も扱っている会社
WordPressは独学で勉強する人も多く、WordPressだけ勉強して独立する制作会社もあります。
その場合、他の方法を知らないのでWordPressのデメリットを理解していない・もしくは知っていても教えてくれない可能性もあります。
様々なプラットフォームの知識があり、数ある選択肢から最適な方法を提案してくれる会社を選びましょう。
WordPressのメリットデメリットも知った上で最適なプラットフォームを選ぼう
WordPressは優れたプラットフォームですが、全てのケースに適しているわけではありません。以下のポイントを考慮して、最適な選択をすることが重要です。
- サイトの目的と更新頻度
- 運用体制と技術力
- セキュリティ要件
- 予算と運用コスト
- 将来的な拡張性
自社の状況やニーズを正確に把握した上で、WordPress以外の選択肢も含めて検討することをおすすめします。必要に応じて、専門家に相談するのも良い方法です。
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